食べ過ぎやストレス性の胃痛、現代社会では様々な原因で胃の調子が悪くなります。その中でも、女性特有の月経前症候群による胃の痛みの種類を紹介したいと思います。生理前になると、プロスタグランジンという子宮を収縮させる物質の分泌が始まります。この物質は、子宮だけでなく胃や腸も収縮させるため、胃の動きが過剰になります。胃の動きが過剰になると、周りの神経が刺激されて胃の痛みなどを引き起こします。
また、ストレスによって、ホルモンバランスの乱れることにより、自律神経に影響し、自律神経と密接な関係がある胃が上手く機能しなくなり、胃の痛みなどを引き起こすとも言われています。自律神経には交感神経と副交感神経が上手くバランスを保ちながら、体の機能を調節していますが、このバランスが乱れることによって、胃壁を守る粘液の分泌が減る、または消化液の分泌が増えすぎることにより、胃の痛みをもたらしていると考えられています。このようにストレスによる自律神経の乱れが胃の痛みに大きく関わっています。そのため、生理前にはお腹を温めることや消化に良いものを食べる、またストレスを溜めないように心がけるなど努力をすることが必要となっています。もちろん薬もしっかり活用しましょう。